2011年1月12日
メディア・ウォッチング 「マスコミ主筆が社会を変える!」
渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆が社会を変えるか?
優れたジャーナリストがいるのではない、実は いない という意のことを述べ、要は「伝えるべきを伝えているか否か」、尺度はそれだけ・・・・ と 評論家の内橋克人氏 は主張しておられる。
また、賞など関係ないし、却って弊害があるとも。
この場合の賞とは「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」 のことをほのめかしておられるのだろう。
最近、読んだ「報道が社会を変える」という講義録(早稲田大学出版会2005)。上記のことはそこに書いてあった内容である。
筆者には胸に響く言葉で深く共感できた。
筆者にとってはメディア・ウォッチングは"生きている"上の基本活動である。
活用するのはテレビ・新聞(新聞はネットで見る機会が多い)・ラジオ・図書館などである。
さて、
長州の奇兵隊高杉晋作なら今どう生きているだろうかとふと思う。
ジャーナリストの上杉隆氏がレギュラーの番組の中で(ニュースの深層、毎週火曜日担当)渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆が入社式のあいさつでネットを信用するなと述べたと話題にしていた。
また読売新聞社では記者などにtwitter活用禁止通達も出たという噂である。
これは安易にネットで調べて記事を書くなという教育的なものだろうし、機密漏洩を おそれているからともいう。
政治や社会を変えるのは読売、朝日、日経など大手新聞社だという自負からもこの言葉(ネットを信用するな)がついつい出るのではないかと読み解きたい筆者である。
ニュースの深層ではこれらの発言をネットの力を知らないし、理解できないからだと批評・批判していた。加えて世界の潮流に反する日本のマスコミだとも。
よく目を凝らして見てみると渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆はとても老獪な人だと思われる 。
軽々しくtwitterやウィキリークスを評価・賞賛する上杉氏らを渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆は苦々しく思っていることだろう。
大手新聞社の記者も盗用記事を出してしまうことが結構あり、我々も含めて誰しもネットから軽々しく借用・盗用することは自戒するべきというのは当を得ていると云えるだろう。
こうして新入社員を戒めるのは ある意味で賢明だし、 必ずしも上杉氏らの嘲笑気味の批評・批判 は当たっていないのではないか。
10日(成人の日)月曜日のニュースの深層の番組で 山崎拓氏(自由民主党総合政策 研究所々長)司会はレギュラーの金慶珠さん(東海大学准教授) との対話を見ていると、司会の慶珠さんは盛んに渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆が何を画策しているかと山崎拓氏に問う。
渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆が民主党と自民党の大連立をねらって、それを嫌がる自民党の谷口総裁を口説き落とそうと直接訪問したとい う。
渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆は元政治記者であった。単に取材だけに甘んじていないで、政治に首を突っ込み報道だけでなく、実際に行動で政治を、人を動か そう!というタイプだという訳だ。
中曽根総理誕生実現に力を尽くした経験があるという渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆は自らの言動でもって政治を変えようと努力しているのだと筆者には思われる。
この民主党と自民党の大連立にはすでに民主党の首脳部は納得しているとほのめかす山崎拓氏(自由民 主党総合政策研究所々長)。
筆者は半ば死に体になりつつある菅( "奸" とも噂される)政権をおろして、イケメンで高感度抜群の人気政治家前原誠司氏を次期首相に推そうとしているのではないかと推察している。
日米同盟を強化して東アジアの安全を担保・保障することが基本で、また、協議がまもなく 始めるTPPを押し進め、消費税を上げてでも日本の経済・社会を活性化しようともくろみ、デフレスパイラルで落ち込んで行く一方の現状を打開して落ちる太陽である日本を救済しようというのが目的ではないか?
こういう老獪な愛国心から渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆はバーチャルなネットでなく、(いわゆる押し紙は結構あるにしても)800~1000 万部近いという世界最大級の巨大新聞で報道し、主張して、自らも動く、こういう自分を手本とするべきだという自負を内に秘めての入社式の言葉ではないか?
良し悪しは別として我々ネット・ジャーナリストも報道し、主張して、自らが動くことは見習うべきだろう。
独りでも闘う闘志ある幕末の志士、高杉晋作の"再来"は菅直人首相だけでなく、実際に行動で政治を動かそう!としてそれを実践(中曽根総理誕生実現に力を尽くした経験)してきた渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆かもしれない。
ネット・ジャーナリストはネットでどう"高杉晋作"に成れるか?
渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆の言動をどう批判して、闘えるか、
それが問われている。
もう一度記そう!
要は「伝えるべきを伝えているか否か」、
尺度はそれだけ。
(参考・リンク活用 ウィキペディア日本語版 植草一秀の『知られざる真実』 ほか)
2011年1月12日 16:56
Journalist-Net併載
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